HOME >  うなぎ豆知識
◆食用うなぎの歴史◆

うなぎの食用の歴史は非常に古く、縄文時代の遺跡からの出土例が報告されています。
またうなぎの豊かな栄養については奈良時代の頃から知られているようです。
うなぎが一般の人に食べられるようになったのは、江戸元禄以降のこと。
この時代には、うなぎ、どじょう、鮨、天ぷらなど多くの料理の基礎が確立されましたが、そのなかで、もっとも人気の高い料理がうなぎだったようです。

食文化が花開いた江戸時代には多くのうなぎ料理・うなぎ料理書が発行されていますが、それらの文献には、汁物、ご飯物、煮物、あえ物、焼き物と多彩な調理方法が書かれ、庶民のうなぎへの関心の高さがうかがえます。
しかし、江戸時代の終わり頃、蒲焼きのたれにみりんが使われ始めるとともに、うなぎの食文化は大きく変化しました。
たれにみりんの甘さを加えることで、蒲焼きの味、香り、照りが格段によくなり、現在の風味に一歩近付いたわけです。
こうして独自の味付けを確立しつつ、蒲焼きはうなぎ料理の代名詞となったわけです。
◆土用の丑は4回ある?!◆

土用とは? 土用の丑といえば、うなぎを食べる日で、夏だけのことと思われていますが、実は本来は全ての季節に土用があります。
中国の古い思想に陰陽行説というのがありますが、これは宇宙は木火土金水の5元素(5行)から成るという考え方です。
この5行を四季に当てはめる場合、

と割りふると、「土」は余ってしまいます。 そこで、四季それぞれ90日あるうちの終わりの5分の1づつを土用としました。
だから本当は年に4回あるのです。

丑の日とは?
丑の日の「丑」は十二支の丑です。
角土用の中で丑の日にあたるは日が「土用の丑の日」、一般的には「夏土用の最後の丑の日」に鮨屋の祭り「土用丑」と称してうなぎを食べる日ということになっています。

土用丑の日のうなぎ
夏の土用の時期は暑さが厳しく夏バテしやすい時期ですから、昔から「精の付くもの」を食べる習慣があり、土用餅、土用卵などの言葉が今も残っています。
また精の付くものとしては「うなぎ」も奈良時代頃から有名だったようで、土用のうなぎという風に結びついたのでしょう。
今のように土用にうなぎを食べる習慣が一般化したきっかけは幕末の万能学者として有名な平賀源内が、夏場にうなぎが売れないので何とかしたいと近所のうなぎ屋に相談され、「本日、土用の丑の日」と書いた張り紙を張り出したところ、大盛況したことがきかっけだと言われています。

◆蒲焼きに山椒(さんしょう)◆

今、ハーブが人気を集めていますが、薬味の山椒(さんしょう)は日本のハーブとも言えます。
本来薬味は料理の仕上げの調子をひきしめるうえで大切な役目を持っています。
中でも蒲焼きのタレの香りと粉山椒のすがすがしい香りとの組み合わせは、風味をさらに引き立てるものとしても欠かせません。
この山椒はすでに江戸時代から使われていたようです。
山椒は、味の面だけではなく、解毒作用や消化吸収を助ける働きのあると言われています。

◆うなぎの栄養素◆

「意外?!」と思われる方が多いかもしれませんが、うなぎはビタミン豊富で実に栄養素に優れた食品です。
たんぱく質はもちろんのこと、魚肉類に不足がちなビタミン類がたっぷりで、うな丼にお新香、お吸い物、食後に果物を食べることでとても栄養バランスのとれた食事になるのです。